設計思想
ラーメン屋と定額ヘアカットには、ほとんど同じものが必要です
そして同じ「飲食店向け」でも、ラーメン屋と居酒屋では必要なものが違います。私たちは業種ではなく、店の1日がどう回っているかで設計しています。
15の回り方を見る業種で括ると、たいてい外れます
「業種別」をうたうシステムが自分の店に合わないのは、業種という単位が、仕事の中身をほとんど説明していないからです。
「美容室向け」は、2つに割れます
指名とカルテと次回予約で成り立つ店と、待ち番号で10分ごとに回していく定額カット。どちらも美容室ですが、必要なものはほとんど逆です。
「フィットネス向け」も、2つに割れます
定員のあるレッスンの枠を埋めていくスタジオと、24時間いつ来てもいい入館型のジム。前者の主役は予約で、後者の主役は継続です。
「飲食店向け」も、2つに割れます
席を押さえて2時間座る店と、券売機で回転させる店。片方に要るものが、もう片方では邪魔になります。
逆のことも起きます。ラーメン屋と定額ヘアカットは業種の分類では最も遠い場所にありますが、1日の回り方はほとんど同じです。どちらも券売機があり、予約がなく、お客様の名前を聞く時間がありません。だから必要なものも、ほとんど同じになります。
私たちが見ている5つの軸
店の回り方は、この5つの組み合わせでほぼ決まります。業種名は、この5つを言い当てられません。
15の回り方
5つの軸を掛け合わせると、実際の店は15の回り方に落ち着きます。抽象的な分類名では自分の店だと気づけないので、いちばん分かりやすい業態の名前で呼んでいます。
ラーメン屋のように回る店
予約はありません。会計が接客の終わりで、名前を聞く時間がない。レシートを渡す一瞬が、その日たった一度の名寄せの機会です。
居酒屋のように回る店
在庫は席と時間です。電話とネットとLINEで別々の台帳ができた瞬間に二重予約が起きるので、どこから入った予約も同じ一覧に並んでいる必要があります。
ヨガスタジオのように回る店
定員のある枠に人を入れていきます。毎週同じ曜日の予約、休んだ分の振替、出席の記録が日々の仕事です。
24時間ジムのように回る店
予約ではなく、入館で回ります。売上のほとんどが月会費なので、毎日見るべき数字は来店数ではなく、休会と退会です。
ペットトリミングのように回る店
預かって、作業して、返します。お客様が知りたいのは空き時間ではなく「今どこまで進んだか」で、その連絡の手間がそのまま人件費になります。
酒販店のように回る店
仕入れて、値をつけて、並べて、売れたら補充します。見るべきは1点ごとの粗利と、その棚がいくら生んでいるかです。
アパレルショップのように回る店
店とネットショップで、在庫も顧客も二重になりがちです。取り置き、店舗受取、返品まで含めてひとつにならないと、欠品と過剰が同時に起きます。
キッチンカーのように回る店
場所が毎日変わります。電源も通信も安定しない前提で、売上は日ではなく「どこで売ったか」で見たくなります。
これは方針ではなく、実装です
考え方だけなら誰でも言えます。レシートローラーでは、この分け方がそのままデータの持ち方になっています。
一貫しているので、業態が増えても設定が変わるだけです。2店舗目がまったく違う回り方でも、製品を買い直す必要はありません。
どれか1つに決める必要はありません
複数に当てはまるのが普通です。美容室で店販もする。旅館で日帰り入浴もやる。教室に物販がある。掛け合わせられる前提で作ってあるので、最初にどれを選んでも行き止まりにはなりません。