利用目的・接続先(POS/EC/分析など)の申告
レシートローラーでアプリを登録する開発者向けです。アプリ登録フォームで申告する「利用目的」と「接続先カテゴリ」の意味、選び方、店舗側での見え方を説明します。
レシートローラーでは、アプリを登録するときに利用目的と接続先カテゴリを申告していただきます。これは店舗ユーザーが「このアプリは何のためのアプリか」を一目で理解できるようにするためのもので、認可画面・連携アプリ一覧・User系スコープの審査などで参照されます。
なぜ申告が必要か
- 店舗ユーザーの判断材料:認可画面で「このアプリにデータを渡してよいか」を判断できる
- 適切なスコープ範囲の確認:用途と要求スコープが矛盾していないかをレシートローラー側でチェック
- カテゴリ別の表示:店舗の「連携アプリストア」でカテゴリ別に並ぶ
- User系スコープの審査:一般ユーザーのデータを扱うアプリは、利用目的が審査の主要観点になる
- サポート・運用:障害発生時の影響範囲特定が早くなる
接続先カテゴリ
アプリ登録時に、最も近い接続先カテゴリを1つ以上選択します。複数該当する場合は複数選択できます。
| カテゴリ | 想定される接続先 | 主に使うスコープ |
|---|---|---|
| POS | レジ・POSシステム(スマレジ、Square 等) | store.read / receipt.write |
| EC | ECサイト(Shopify、BASE、makeshop 等) | order.read / product.write |
| OMS | 受注管理システム | order.* / shipment.* |
| WMS | 倉庫管理・在庫管理システム | inventory.* / warehouse.* |
| PIM | 商品マスター管理 | product.* |
| 分析(BI) | BI・ダッシュボードツール(Looker、Tableau 等) | analytics.read / 各種 *.read |
| CRM | 顧客管理・MAツール | customer.* / user.profile |
| SNS/広告 | SNS連携・広告配信ツール | sns.* / campaign.* |
| 会計・請求 | 会計ソフト・請求書発行システム | billing.read / receipt.read |
| ウォレット/消費者向け | 消費者向けレシート管理アプリ等 | user.receipts.read(User系・要審査) |
| その他 | 上記に該当しない用途 | 案件ごと |
カテゴリと要求スコープが大きく食い違う場合(例:カテゴリ「POS」なのに customer.* を要求)は、登録時にバリデーション警告が出ます。意図的な場合は、利用目的の記述で理由を補足してください。
利用目的(フリーテキスト)
カテゴリ選択に加えて、200〜800文字で利用目的を記述します。次の3点を必ず含めてください。
- 誰のために:店舗オーナー向け/店舗スタッフ向け/一般消費者向け/社内のみ など
- 何をするか:取得したデータをどう使うか(同期、表示、分析、配信など)
- どこへ送るか:データの保管・処理場所(自社クラウド、第三者サービス、海外リージョンなど)
記入例(良い例)
本アプリは、店舗オーナーが運営するLINE公式アカウントから送信される 顧客メッセージを自社CRM(Salesforce)と連携し、過去の購買履歴と 紐付けて応対品質を向上させることを目的とする。 連携データ: ・LINE Webhookで配信されるメッセージ・フォローイベント ・レシートローラーから取得する購買履歴(receipt.read) データ保管: ・東京リージョンのAWS(自社管理) ・第三者への提供は行わない ・保管期間は最終取得から13ヶ月、以降は自動削除 利用範囲:契約店舗のオーナー・店長のみ。スタッフ・社外には開示しない。
記入例(不十分な例)
レシートデータを使ってサービスを提供します。
誰のために、何のために、どこに送るかが書かれていないため、店舗側が判断できません。User系スコープを要求している場合は、この記述だけでは審査が通りません。
申告内容が表示される場所
- OAuth認可画面:店舗ユーザーが「許可」を押す前に「このアプリの利用目的」として表示
- 連携アプリ一覧:店舗管理画面の「連携アプリ」セクション
- 連携アプリストア:他店舗からも検索可能なアプリの場合、一覧ページで使用
- User系スコープ審査:審査担当者が確認する主要資料
変更したいとき
申告内容は、開発者ポータル → アプリ → 「設定」タブからいつでも編集できます。ただし次の点に注意してください。
- カテゴリ変更:即時反映。既存の認可済みユーザーには影響しない
- 利用目的の大幅な変更:「データの送信先」「保管期間」「第三者提供の有無」など重要事項を変更する場合は、既存ユーザーの再同意が必要になることがある
- User系スコープを既に審査済みの場合:利用目的の主旨を変えると再審査になる
User系スコープを使う場合の追加情報
一般消費者のデータ(user.receipts.read 等)を扱うアプリでは、利用目的に加えて次の情報の提出が求められます。
- プライバシーポリシーのURL(公開されていること)
- 利用規約のURL(任意)
- 削除依頼の受付窓口(メールアドレスまたはフォームURL)
- データ保管期間と削除ポリシー
- 第三者提供の有無と提供先
- 審査用テストアカウントが必要な場合はその準備
これらが揃っていないと、User系スコープの審査が通らないか、審査開始まで進めません。詳細は次節「User系スコープの審査申請」で解説します。
よくある質問
Q. 複数のカテゴリに該当します。全部選んでよいですか?
A. 関連が深いものに絞ってください。3個程度が目安です。網羅的に選ぶより、主目的を明示するほうが店舗からの信頼を得やすくなります。
Q. 開発初期で目的が固まっていません。仮で登録できますか?
A. 開発用アプリ(本番でない別アプリ)なら仮の記述で構いません。ただし本番アプリは、実際の用途に沿った記述にしてください。
Q. 利用目的を英語で書いてもよいですか?
A. 認可画面が表示される地域に合わせてください。日本の店舗向けは日本語で、海外向けは英語推奨です。両言語で書くこともできます。
Q. 申告内容は誰でも見られますか?
A. 認可画面と連携アプリ一覧に表示されるため、認可するユーザーには見えます。連携アプリストアに公開する場合は誰でも閲覧できます。社内向けの機密情報は記述しないでください。